互換インクとは、プリンターメーカーが製造販売している純正インクカートリッジと、互換性があるインクカートリッジの事です。純正インクに比較して価格が安いのが大きな特徴です。
互換インクが安いのは?
今日の家庭用インクジェットプリンターは、プリンター本体を低価格で販売して利益率を抑える一方、消耗品であるインクカートリッジの販売で高い利益を生み出すビジネスモデル(キャプティブ価格戦略)を、多くのプリンターメーカーが採用している。ウィキペディア・インクジェットプリンターより
プリンターメーカーは純正インクなどの消耗品で利益を出す仕組みを採用しているんですね。確かに、プリンター本体は安い物だと、五千円〜一万円くらいで購入出来ますが、純正インクを4色や6色のフルセットで購入すると、五千円前後します。
一方、互換インクメーカーは、プリンター本体の開発費など不要ですから、そのぶん安いインクを販売する事が可能です。純正インクだと五千円前後する同じインクが、互換インクの場合、400円前後〜2,000円前後で購入出来てしまいます。
目次
互換インクは違法?インク裁判でエコリカが勝訴
互換インクの存在は違法なのでしょうか?
プリンターメーカーと互換インクメーカーの裁判沙汰
エプソンとエコリカの間で、インクカートリッジの特許権侵害を巡り行われていた裁判は、2007年に最高裁判決が下され、エコリカが勝訴しています。
プリンターメーカーと互換インクメーカーとの間では、数多くの裁判が行われています。注目すべきは、多くの裁判での争点は、互換インク自体の存在を否定している訳ではなく、純正インクカートリッジの特許を侵害している点について争っている事でしょう。
独占禁止法も絡んできますので、プリンターメーカーも互換インク自体の存在に関しては争えないんですね。その為、プリンターメーカーが、インクカートリッジにICチップを付けたり、LEDなどを搭載して、簡単に構造を真似出来ないような仕組みを作れば、互換インクメーカーはICチップのリセッターを開発するなどの対抗手段を取るなどの、いたちごっこ状態が続いています。
互換インク自体に違法性はありません。家電量販店等で互換インクは堂々と販売されています。
互換インクの種類
互換インクは、互換インクメーカーが製造している新品のインクカートリッジです。中古品ではありません。いわゆるリサイクルインクや詰め替えインクとは、別物です。
- リサイクルインク・・・使用済みインクカートリッジを再利用したもの
- 互換インク・・・互換インクメーカーが独自に製造した新品カートリッジ
- 詰め替えインク・・・純正インクカートリッジに詰め替え用のインクを充填するもの
一般的な価格の違いとしては、高い>リサイクルインク>互換インク>詰め替えインク>安い の順番になります。
互換インクの品質
さまざまな互換インクメーカーが存在しますので、品質の差も色々です。
ネットで情報を収集しても、問題なく使えるという意見もあれば、インクの液が漏れた・インクが詰まったという意見もあります。
プリンターメーカーは、互換インクの使用によるプリンターの故障はサポートしないと明言していますので、互換インクを使う事を検討している人に取っては気になる部分です。
おすすめの互換インク
互換インクメーカーによっては、インクカートリッジの不具合や初期不良に対応している場合があります。中にはプリンター本体の故障をサポートするメーカーもあるようです。
このサイトでは、どこの互換インクが優れているか、おすすめなのかを検証して行く予定です。良質な互換インクをお探しの方への参考になれば幸いです。
(つづく)