インクジェットプリンターに使用出来るインクは、メーカー純正インクの他に、サードパーティ製インクとして、詰め替えインク・リサイクルインク・互換インクがあります。
どのインクも互換性があるため、一口に互換インクと呼ばれるケースもありますが、それぞれ製造方法が異なり、コスト面でも差があります。三種類のインクの違いを比較してみました。
互換性のあるインクの種類
- 詰め替えインク
- リサイクルインク
- 互換インク
目次
詰め替えインク
詰め替えインクは、空になった純正インクのカートリッジを利用して、インクを詰め替えて使用します。インクの補充のみなので、三種類のインクの中ではコスト的に一番優れています。
詰め替えインクのメリット
- とにかく安い!
- インクカートリッジを繰り返し使うので、エコ。
詰め替えインクのデメリット
- 工具を使ってインクを補充するので、手間がかかる。
- うまくやらないと、インクが手に着いたり、周りを汚す事も。
- インクの色合いは純正インクに劣る。
コストの比較
例)EPSON IC6CL50 (6色セット)の場合
価格 | 差額 | |
---|---|---|
純正インク | 5,980円 | |
詰め替えインク | 1,400円 | 4,580円 |
詰め替えインクは、サンワサプライ製で比較しました。
計算式詰め替えインクセット(工具付き)7,980円 ÷ インク交換可能数(約5.7回分)=1,400円
初めて利用する時は、穴をあけたり、ICチップのリセッターでチップ情報をリセットする工具が必要なので、工具付きの初回セット版を購入すると良いでしょう。
以前、ブラザーのFAX複合機を使っていた時は、ほぼ黒色しか印刷しなかったので、詰め替えインクを利用した事があります。
最初は、なれない事もあり、インクをこぼしてしまいましたが、何回か詰め替え作業をするうち、徐々にスムーズな作業が出来ました。
3回位インクを交換したら、インクカートリッジのインク吐き出し口からインクが漏れるようになったので、新品の純正インクカートリッジを購入しました。詰め替えインクを使う時は、3〜4回ごとに、純正インクカートリッジを購入して、カートリッジを交換しながら使うと良いでしょう。
リサイクルインク
リサイクルインクとは、回収したインクカートリッジを分解洗浄して、サードパーティ製の独自インクを充填したインクです。一般的には三種類のインクの中で一番値段が高くなります。
リサイクルインクのメリット
- インクカートリッジ本体は純正なので、品質的に比較的安心。
- インクカートリッジをリサイクルしているので、エコ。
- 質の良いリサイクルインクの色合いは純正インクに近い。
リサイクルインクのデメリット
- 他の互換性インクと比較すると、あまり安くない。
- ICチップ付きのタイプはインク残量が検知出来ない事も
コストの比較
例)EPSON IC6CL50 (6色セット)の場合
価格 | 差額 | |
---|---|---|
純正インク | 5,980円 | |
リサイクルインク | 4,290円 | 1,690円 |
リサイクルインクは、エコリカ製リサイクルインクで比較しました。
比較したエコリカ製のリサイクルインクは、ICチップのリセットに対応しているので、インク残量は検知出来ます。耐力インクといいまして、耐光性と耐オゾン性能に優れている自社開発のインクが詰められています。価格は高いですが、品質も高いでしょう。
互換インク
互換インクとは、互換インクメーカーが独自に製造したインクカートリッジに、独自のインクが充填されたインクです。汎用インクとも呼ばれています。一般的には三種類のインクの中では、中間的な価格となっています。
互換インクのメリット
- 3種類のインクの中では、コスト・品質面でバランスが良い。
- 質の良い互換インクの色合いは純正インクに近い。
互換インクのデメリット
- 純正インクほどの耐光性、耐色性はない。
- ICチップの張り替え作業が必要な互換インクもある。
- 最新型番のインクカートリッジに対応する互換インクは販売されていない場合も。
コストの比較
例)EPSON IC6CL50 (6色セット)の場合
価格 | 差額 | |
---|---|---|
純正インク | 5,980円 | |
互換インク | 1.998円 | 3,982円 |
互換インクは、インクナビ
で比較しました。
互換インクは、販売会社が多く存在していて、値段もピンキリです。あまりにも安すぎる互換インクは、インク漏れやインク詰まりなどのトラブルが多いようです。信頼出来る互換インクを口コミ等で見つける必要があるでしょう。
比較した互換インク▷ インクナビ
まとめ
例)EPSON IC6CL50 (6色セット)の場合
価格 | 差額 | |
---|---|---|
純正インク | 5,980円 | |
詰め替えインク | 1.400円 | 4,580円 |
リサイクルインク | 4,290円 | 1,690円 |
互換インク | 1.998円 | 3,982円 |
三種類の互換性インクには、それぞれのメリット・デメリットがあります。
- 値段で選ぶなら、詰め替えインク
- 品質で選ぶなら、リサイクルインク
- バランスで選ぶなら、互換インク
選択肢は人それぞれでしょう。わたしの場合、インクジェットプリンターは文書印刷主体なので、互換インクを選びます。写真はネットプリントで印刷してもらいます。
プリンターの使用頻度や用途によって、どのインクを使うか検討したいところです。
わたしが使っている互換インクを比較しているレビューは、こちらをご覧下さいませ ▷ 互換インク・比較.com
(おわり)