ICチップ対応の互換インクカートリッジは、ICチップが付属しているタイプと、自分でICチップを付け替えるタイプがあります。時々、ICチップをプリンターが認識しなかったり、形状が違う為に付け替えが出来なかったりといった、トラブルが発生する事があります。
目次
ICチップのトラブル
- プリンターが互換インクカートリッジを認識しない
- インク残量が表示されない
- ICチップの情報がリセットされない(詰め替えインク)
- チップの付け替えに失敗した
ICチップは互換インク対策?
ICチップには、プリンターのインク使用量を記録する機能があり、印刷時に使った計算上のインク量を記録しています。(ドットカウント方式と呼ばれている残量計測方法です)
しかしながら、光学検知方式と呼ばれている別の残量計測方法もあり、こちらの場合はICチップは不要です。ヒューレットパッカードのHP178タイプのICチップが2012年3月から新形状に変更になった事などを考えれば、メーカーの思惑を感じます。鼬ゴッコですね。
プリンターが互換インクを認識しない
ICチップ関連で一番多いトラブルでしょう。
解決策としては、
- 再セットして、チップの接触を確認する
- チップの汚れを綿棒などで拭く
- プリンターの電源を入れ直す
- 全色、互換インクをセットし直す
などの方法がありますが、色々手を尽くしても直らない場合もあるようです。いざという時の為に、返品や返金保証がある互換インクを選択する事をお勧めします。
インク残量が表示されない・ICチップの情報がリセットされない
一部の互換インクやリサイクルインク・詰め替えインクは、インク残量検知機能が働かずに、インクの残量が表示出来ない事があります。
インクの残量が表示されなくなると、印刷出来なくなったり、印刷事にリセット作業が必要になる場合があります。
対策として、
互換インクの場合は、残量検知機能に対応している互換インクを選ぶ。
リサイクルインクの場合は、インク残量検知機能の無効操作が出来るプリンターを利用する。
詰め替えインクの場合は、リセッターでICチップの情報をリセットする。
などの方法があります。
以上の点を考慮してから、対応しているインクやプリンターを選ぶと良いでしょう。
インク残量検知機能の無効操作の方法→ エコリカ・サポートICチップのリセット方法→ エレコム・サポート
チップの付け替えに失敗した
互換インクの種類によっては、ICチップの付け替えが必要なタイプがあります。
ICチップが装着されていない互換インクがあります。その場合、手作業で純正インクカートリッジから、ICチップをはがして、互換インクに貼り直す作業が必要になります。
HP178、920など、ICチップの形状が途中から変更になったインクカートリッジは注意が必要です。新しいICチップは、互換インクに利用出来ない場合があります。
まとめ
以上、ICチップ付きの互換インクカートリッジで起きやすいトラブルのまとめでした。互換性インクを購入する際は、上記のような点を注意しながら、自分のプリンターに適した互換インクかどうか、販売ページで型番もしっかり確認する必要があるでしょう。
(おわり)